研究のはなし。

こんにちは、medakaです。
前回にも書きましたが、今年度から所長fufufuとmedakaは、町並みや、そこでの生活で培われた文化をいかに保全していくか、ということをテーマに研究をしており、名古屋市緑区に位置する有松を中心とした愛知県内の旧東海道沿いをフィールドに調査をさせて頂いております。
調査には所長fufufuが以前勤め、そして我が「medakaの学校」でもある和歌山大学の学生の方々にも協力いただき、実測やヒアリング調査を進めています。

有松は絞り染めで全国的に有名な町であると同時に、住民自らが、伝統的な町並みを残そう!と、町並み保全活動を始めた先駆け的な町でもあります。
なんと、住民組織の「有松まちづくりの会」は38年の歴史だそうです。
歴史や町並みについてはいろんなサイトがあると思うので、興味のある方は調べてみてください。

私たちが調査に入ってから、実は様々な予想外の出来事が起こっておりまして、
今回はそのご報告をしようと思います。
6月中旬、有松でも数少ない、約8間半もの間口が街道に面する民家、「中舛竹田家」を取り壊し、ワンルームアパートへの建替え計画がに浮上しました。
「中舛竹田家」は桁側のファサードは少し改造されていますが、妻側には懸魚や水切りがついており、有松でも珍しい意匠なのだそうです。また、内部には迫力のある登り梁があります。
そしてなにより、絞りの開祖、竹田庄九郎二代目の分家であったとされる由緒ある民家であり、瓦にはその屋号である中舛の印が刻まれており、その重要性を物語っています。

b0069562_2113406.jpg




その計画が判明したのは、民家に工事のお知らせが貼られ、どうやら既に確認申請が出されている、という段階でのことでした。
何とか現在の民家を残す形で活用することは出来ないかと、まちづくり会の方々を中心に、名古屋市かわむらたかし市長にお願いをしたり、私たちもお手伝いさせて頂き、代替案の提案などを行いました。

最終的には、建設費用の増額分について募金活動を行い、寄付をし、「外観の再生」をする、という形になり、福祉系の施設が入る予定になっています。
個人の持ち物に対する寄付になりますが、有松、名古屋市、ひいては日本の財産である町並みを守る、という意思で、募金の準備を進めておられます。

再生という形になり、時代を経た建築と同じものはつくれないことへのくやしさはあります。
しかし何とか、深い軒が連続した有松の町並みを残したいという住民の方々の姿勢やその活動が形として残ることは、これからどう町並みをつくっていくかを考えるきっかけになると思います。

中日新聞等でもその経緯は報道されています。
ぜひ、興味のある方は調べたり、また有松を訪れて頂きたい、と思います。

そしてまた現在、区画整理事業により、これも有松の歴史を物語る重要な土塀が解体、移設する計画が浮上しています。
少し長くなってしまったので、この話はまた次回とさせていただきたいと思います。
[PR]
by yuco-sha | 2009-10-20 21:07 | 有松のこと

日々の出来事、各種お知らせなどを記載します。


by yuco-sha

プロフィールを見る
画像一覧


遊工舎のHPはこちら

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

カテゴリ

全体
建築のこと

趣味
どうでもいいこと
medaka のブログ
umekoのブログ
お知らせ
有松のこと
麗江研究
その他
yamadaのブログ

以前の記事

2015年 02月
2014年 09月
2014年 08月
more...

フォロー中のブログ

welcome to m...

検索

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

住まいとくらし
建築・プロダクト

画像一覧